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出雲が好き 家族が好き

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大きく、キラキラした目が印象的な、塚原美恵さん。

おんぼらとで働きはじめて今年で3年。高校卒業後、トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校で学び、医療法人エスポアール出雲クリニックに就職する。

『小学校から高校までブラスバンド部でトランペットを吹いていました。今でも、トランペットを吹きたいのですが、楽器が高いんですよ(笑)』

美恵さんは3人姉妹の末っ子で、両親と次女と美恵さんの4人暮らし。

これまで出雲以外で暮らしたことはないとのこと。
都会に出たいとは思わなかったのだろうか?
そんな疑問に対して『出雲が好きですから。』と朗らかに笑う美恵さん。

お母さんも長い間事務仕事をしており、決算期には夜中までお仕事のこともあった。
そんなときは、年の離れたお姉ちゃん達が面倒を見てくれていた。 家と家族が大好きなのだ。

そんな美恵さんに介護の仕事を選んだきっかけをきいてみた。

『ひいおばあちゃんが、「一人がよい」と一人暮らしをしていたんです。
そのうち入退院を繰り返すようになり、認知症で家族のこともわからなくなっていきました。
そんなひいおばあちゃんをみていて、役に立ちたい、支える人になりたいと思い、介護の道を選びました。』

 

日々、新たな発見がある

おやつ美恵さんが介護士として勤務する『おんぼらと』は出雲市小山町にある。
建物の1階にはカフェがあり、その2階に小規模多機能型居宅介護施設おんぼらとがある。

この施設は通い・泊まり・訪問のサービスがあり、ご利用者やその家族のニーズに適宜対応するため、そのサービスを柔軟に組み合わせながら。切れ目のない一体的・複合的なサービスを提供している。365日24時間対応で、職員も3交代となっている。 

 

鑑賞

美恵さんは、毎日ご利用者の方々と楽しみながら一日を過ごしている。また、訪問サービスでは、ご利用者の自宅に行き、訪問時間がその方にとって豊かな時間になるよう努めている。

Q.この仕事の楽しいところはどこですか?

『おばあちゃん達との会話ですね。
色々な昔のお話を聞かせてもらって、いい勉強になります。
お料理も、まったくやったことなかったんですけど、ここに来てだいぶ上手くなりましたよ。
週末は利用者さんと、お好み焼きやホットケーキを作ったりするんですよ。
地域交流もあって、近所の高齢者や、小学生が年に何回かきて一緒にゲームをしたりと楽しんでます。』

Q.逆に辛いことは?

『自分が担当している方と気持ちが通じないときは辛いですね、一人ひとりとコミュニケーションをとる時間が少ないことです。
それから体力的に腰は痛くなりますね。』

 

年々、働きやすい環境になっていっている

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さらに仕事への想いについて語ってもらった。

『今後も一人ひとりの入居者さんと、きちんとコミュニケーションをとっていきたいです。時間は足りないが、例えば入浴介助などは、1対1なのでいいチャンスです。 さまざまな介護の場面で、人とのかかわりを大切にしていきたいです。 それがこの仕事の、喜びであり達成感です。』

介護現場の現状について、こうなったらいいのにというありませんか?

『休暇の取り方についてです。私は旅行が好きで、海外旅行にいきたいのですけど、まとまったお休みがとりにくいんです。職場からはとってもいいよといわれますが、他の職員の負担を考えるとなかなかとれません。例えば、国・県・市の単位で、介護施設職員に年1回1週間まとめて休暇が取れるような、規則を作ってくれればいいんですが。若者が、魅力ある職場と思えるためにも、お休みも大切だと思います。』

最後に美恵さんに”看取り”の経験について聞いてみた。

「はい、3人の方を看取りました。最初はショックで涙が止まりませんでした。実際、家族より一緒にいる時間が長く、濃密な関係ですから。辛かったですね。』

しかしその辛い経験を通じて、心が一回り強く、優しくなれる。

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医療法人エスポアール出雲クリニック