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資格だけという、軽い気持ちから介護の道へまっしぐら

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森 晃斗さんは今年で25歳。
特別養護老人ホーム湖水苑に勤めて5年。
湖水苑の入り口から、まっすぐ奥のロビーへ行くと、目の前には神西湖が目の前に広がる。

すばらしい、景色だ。
とても広い施設で、80床の個室、左右に各ユニットが広がって、それぞれに中庭があり、とっても明るくきれいな施設である。

森さんに介護職は女性職員というイメージが多いですが、と聞いてみた。
しかし最近は男性も多く、湖水苑で約1/3が男性職員だという。

すらりとして、いまどきのイケメン男子。
中学校ではバレー部、高校はサッカー部、今でも社会人バレーボールに取り組んでいる。

高校卒業後、トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校に進学した。

「僕は、勉強があまり好きでもなかったし、まあ資格だけ取ればいいやと思っていました。」

実際、各施設での実習は精神的にも、辛いものがあり、自分には介護の仕事は合わないなあと感じていたのだった。

そのころ、バイト先を決めるにあたり、せっかくなら介護施設でバイトしてみようと、通った先が湖水苑だった。 ここでの経験が”資格だけでいいや”から”介護の仕事をしたい”へと気持ちが変わっていった。

ひとつは、職員さん達の笑顔だった。 リーダーを中心に、職員がひとつになって動いてゆく。
そんな職員さん達の雰囲気に圧倒された。

介護職は一般的にいわゆる3Kといわれ、きついお仕事というイメージが強い。
職員さん達と接していると、お仕事にやりがいを持ち、自信を持っていらっしゃることに、自分の気持ちも変わっていったらしい。
介護職は、専門性の高いすばらしいお仕事だと感じた。
そして、バイト中から就職先は湖水苑に決めていた。

現在、5年目。
ユニットでは3人の入居者を担当している。

90歳代の方達だが、皆さんお元気で、散歩やリビングなどで過ごしていらっしゃるという。
普通は、一人で2人の方を担当するのだが、森さんは数人で対応する方を含めて3人の担当。
それほど期待される職員なのだろう。

その人のために自分には何ができるか?

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湖水苑は若い職員が多い。
森さんは25歳ですでに中堅の立場。
自分より若い職員さんに、どのように指導しているかきいてみた。

指導するのは、大変ですね。

『そうですね、でも僕はほとんど怒ったりしませんよ。
言葉で伝え、実践でみせる。
例えば、車椅子に移動させるとき、その場でこうしたほうがいいよ、というように。
本当は、ちゃんとその場で、自分から質問してくれるといいのだが、その言葉が若い人からは、なかなか出てこないことが、もどかしい』

 

森さんはプライベートも充実している。
社会人バレーボール、フットサルとスポーツ大好き青年。
料理をすることもお好きなんだとか。
バレーボールでは、役員もやっているそうで、いろいろな方、年上の方との交流も多く、ほんとに忙しいがいい経験ができると話していた。
25歳、若いのに自分をしっかり持った青年だ。

職場での夢を聞いてみた。2

『まずは、リーダーを中心に職員が団結し、一団となって行動できる環境を作る努力をしたい。
入居者さん達が、現状維持をしながら楽しめるような、お出かけを企画したい。
なかなか、人手不足で大変ですが、ボランティアさんも手伝ってもらい、何とか企画を立てたいです。

苦手なことや、苦手な人から逃げたりしません。
苦手を自分の得意や見方にしたいんですよ。』

最後にこんな言葉を伝えてくれた。

「”0(ゼロ)”で もって来るな、という言葉があります。
例えば報告書を書く時、白紙では、教えようがないので、自分なりに書いて持ってきなさい。
自分の考え、意見を先に伝えなさい。
これが”0(ゼロ)”で持ってくるな、の意味です。』

何事にもまっすぐ、そして一生懸命にまっしぐらだ。

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社会福祉法人 壽光会