グループホームのユニットリーダー
認知症高齢者グループホーム
認知症高齢者グループホーム宇賀の杜 楽舎
仕事とご利用者様に まっすぐ向き合う
出雲市奥宇賀町にある認知症高齢者グループホーム宇賀の杜楽舎(らくや)は、9人ずつのユニットが2つあるグループホームだ。隣接する認知症高齢者グループホーム宇賀の里楽舎を合わせると有限会社楽舎としては3 つのユニットがある。
介護福祉士のSさんは、1ユニット7人程度の職員が4交代で働く職場をまとめるユニットリーダーである。
介護の仕事は、利用者さんに向き合うこと。
その日によって利用者さんの状態は変化しているし、それぞれに好きなこと、嫌なことも違っている。
そんな様子を申し送りで情報共有し、スタッフが同じ目線で対応する。
一口に、認知症といってもさまざまな症状があり、その対応もひとりひとり違う。
ユニットリーダーは、利用者さんの対応についてスタッフに教えることも仕事。
「いいにくい事もありますよ。でも、みなさんいい方ばかりなので、助かってます。」
認知症高齢者グループホーム楽舎(らくや)の特徴といえるのが、各ユニットがそれぞれに利用者に合わせて過ごし方の目標を立てること。
例えば「筋力アップ」を目標にしたユニットは、みんなでサッカーやゲートボールをする。
「ゲームで楽しく」は、テーブルでボードゲーム、競い合うことで盛り上がり、「食育」はスタッフと利用者さんが一緒になって昼ごはんやおやつを作って食べる。
それは施設内だけでなく、地域のサークルさん、大正琴やフラダンス、手品など地域を巻き込んだ過ごし方目標もある。
小学生、保育園の子供達が来ることもあり、利用者さんはとても喜んでおられるそうだ。
だんだん、、、その言葉に支えられて
Sさんは、出雲市の出身。
家族は、祖父母に両親、兄と姉の3人兄弟の大家族で育った。
小学校ではバスケ、中学校は卓球に勤しみ、トリニティーカレッジ出雲医療福祉専門学校で介護を学んだ。
『介護の仕事を目指した理由は大家族で育っことが影響しているかもしれません。
共働きの両親にかわり、祖父母に育てられ、おじいちゃん、おばあちゃんが大好きでしたから。
あと、姉が介護職に付いたことも影響していると思います。』
Sさんは素敵な笑顔の合間に時折見せる真剣な眼差しが魅力的な人だ。
もともとの資質がそうなのか、お仕事が育ててくれるのかわからないが、トゲトゲしたところが感じられない。
Sさんも介護の仕事をしている人たちは、皆さん優しい人と感じているらしい。
働いていて嬉しいのは、利用者さんの「だんだん」と笑顔。
皆さんの気持ちを察しながら、自分がされてイヤなことはしない。
一人の気持ちに真剣に向き合っている。
働いていて辛い時はないのだろうか?
『辛いことはそんなにはないですけれど、体力的にきついときもありますよ。
まとまったお休みもとりにくいですからね。
それでも介護のお仕事は、やりがいを感じているし、楽しいですよ。』