出雲保健所の松林あずさ臨床検査技師に講師としてご登壇いただき、高齢者施設における感染対策について、より具体的な対応方法の説明や、防護具等の着脱方法を実演いただきました。

 〇日 時 令和2年10月29日(木)14:00~16:00

 〇場 所 出雲科学館 別棟3階 多目的室

 〇講 師 島根県出雲保健所 衛生指導課 臨床検査技師 松林あずさ 氏

 ▶参加者 50名(市内介護サービス事業所職員)

 

受講風景

 消毒方法や、消毒液の作り方、濃厚接触者への対応方法、

施設内で感染者が出た場合の対応(ゾーニング等)など

詳しく説明いただきました。

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実演「防護具等の着脱方法」

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質問・回答

<質問>

ゾーニングについて、当施設では天井からビニール等を下げる方法を検討していますが、ご講義の中では、イエローゾーン→レッドゾーンには何も設置しないとありました。その状態でもグリーンゾーンへの影響はないのでしょうか。

<回答>

新型コロナウイルス感染症は、空気感染ではなく、接触感染です。

レッドからイエローへ感染が拡がることはありません。拡がったとしたら、それはレッドゾーンから出た者や持ち出した物にウイルスが付着していたためです。

感染を拡大させないために、イエローやレッドのエリアでしっかり消毒したり、防護具を外したりすることで、グリーンへウイルスを持ち出さない対策を行いまいす。

天井からビニール等を下げることを否定するわけではありませんので、設置されることに問題はありませんが、設置されたビニール等はきちんと消毒を行ってください。レッドからイエローに出る際には、まだウイルスが付着している可能性がある状態です。その者がビニールを触ると、ビニールにウイルスが付着する可能性があります。次に来た者がビニール等に接したときに感染することも想定されます。設置されたときは、使用される度に消毒をしてください。接触感染は、触れるモノが少ないほどリスクが低くなります。

 

参加者の感想から

〇濃厚接触者、接触者の対応について、理解できた!

〇防護具の着脱の練習を実際にやっておく必要があると思った。

〇施設でのゾーニング、防護具の着脱方法等、具体的に話を聞くことができて、とても参考になりました!

〇手洗い、消毒などは徹底しているが、マスクの取り方など、気を付けて行いたい。

〇感染に対する認識を施設職員全員が統一できるように、繰り返し勉強会が必要だと感じた。