出雲市立斐川東中学校にて介護の基礎的講座を実施しました
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和5年12月20日(水)に出雲市立斐川東中学校の2年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、福祉についての話や、高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。
高齢者疑似体験の内容
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使ってみたり、介助者に体を支えられたりしながら、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。
2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなったり物が黄色く見えるようになったりするゴーグルを着用した状態で色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを
学びました。
生徒の反応
・年をとると体が不自由になっていき、それを支えてくれるのが介護福祉士で、大変だけどとてもやりがいを感じることが
できる職業だと思いました。
・「福祉」という言葉には、自分の幸せや他人の幸せなどの意味がこめられていることが分かりました。介護は大変なこと
ばかりだと思っていたけれど、おじいさん、おばあさんたちと関わっていく中で、楽しみや喜びなどの幸せな面もいっぱい
あるんだなと感じました。福祉に対する考えが変わって良かったです。
・文字を見る・書くのコーナーで、黄色のものが特に見えにくかったです。ふだん見えているものがなかなか見えなくて大変
でした。立ち座りのコーナーで、足の筋力が低下して、曲げたり伸ばしたりするのが、こんなにも難しくなるのだと、びっ
くりしました。買い物コーナーで、5円と50円や500円と100円の違いが分からなくて、おじいさんおばあさんが、
スーパーなどで時間がかかってしまう気持ちがよくわかりました。
・自分たちには簡単な動作がお年寄りになると難しくなったり、大きな声で話さないと相手は何を言っているのか分からなか
ったりするので、今日体験したことを生かしてお年寄りが困っていたら助けてあげたいと思いました。
協力施設
・学校法人 木村学園 トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校