出雲市立大社中学校にて介護の基礎的講座を実施しました
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和6年7月5日(金)に出雲市立大社中学校の3年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。
高齢者疑似体験の内容
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使ってみたり、介助者に体を支えられたりしながら、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。
2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなったり物が黄色く見えるようになったりするゴーグルを着用した状態で色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを
学びました。
生徒の反応
・視界が悪くなって黄色の線が見えにくくなったり、相手の言葉が聞き取りにくくなったりして、移動するときにペアの人が
声をかけてくれたり場所に連れて行ってくれたりしたおかげで安心して動けましたが、もし1人だったらとても不安に感じる
だろうと思いました。
・高齢者疑似体験をすることで高齢者の気持ちがよく分かったし、お金を落としてしまったら拾ってくれるだけでもとても
ありがたかったので、自分も高齢者の方にそういうことをして助けていきたいと思いました。
・腰は痛いしこんなに生活がしにくいのだと思ったので、まずは困っていたら自分のおじいちゃんおばあちゃんだけでなく、
地域の人などを助けてあげたいと思いました。