出雲市立斐川東中学校にて介護の基礎的講座を実施しました
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和6年12月4日(水)に出雲市立斐川東中学校の2年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、福祉についての話や高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。
高齢者疑似体験の内容
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使用することや、介助者に体を支えられることなどを通し、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。
2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなることや物が黄色く見えるようになることが体験できるゴーグルを着用し、色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを
学びました。
生徒の反応
・高齢者体験をしたときに腰が痛く、目は見えづらく、足も少し動かしづらく、腕も伸ばせず、すごく大変で痛くて
つらかったです。介護役になったときは、高齢者役の人がふらついたりサポートをしたり細かいことにも気遣いをする
大変な仕事だと思いました。高齢者役の人が無事に体験を終えることができたときは嬉しさと達成感がすごかったです。
・家の近くに介護施設があっても何をやっておられるか分からないこともあったので施設の中でやっておられることが
分かったし、知らないことがいっぱい体験できてよかったです。
・教室で福祉についてのお話を聞いて、「福祉」という言葉は、「わたしの幸せ」と「あなたの幸せ」を意味するとても
素敵な言葉だと初めて知りました。
・私は体験をしてみて、いちばん大変だと思ったのは、目が見えにくいことでした。腰が曲がっているのももちろん大変
だったけど、目が見えなかったらお金を払うときもお金が見えなかったし、信号の黄色だったり、黄色の記号が全く
見えなくて、とても苦労しました。
・この体験を通して、高齢者の方々がとても大変だと分かりました。だからこれからそのような場面があったら高齢者の
助けになるような行動を行っていきたいです。