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『早稲田イーライフ出雲』ってどんなところ?

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今回訪問したのは、出雲市大津新崎町にある「早稲田イーライフ出雲」。
早稲田大学とフランチャイズ契約を結び、リハビリ器具を活用した運動プログラムで介護予防に取り組む、全国展開の施設です。

半日型のデイサービスで、午前・午後ともに定員は各10名。
マシンを使った運動を中心に、利用者さんが主体的に取り組める環境を整えています。
日々のリハビリにより身体機能を維持し、元気な在宅生活の継続を目指します。

早稲田イーライフ出雲を訪ねたのは、「グループホーム北陽」の管理者であるTさん。
認知症介護の現場で支援に携わる立場から、早稲田イーライフ出雲の取り組みや利用者さんの様子についてお話を伺いました。

【今回の出演者】
Yさん
Tさん

「まずは職員が元気に!」チームワークで支える現場

Tさん

こちらの施設はどのような方が利用されているのですか?

Yさん

要支援・要介護の認定を受けていて、自分で歩くことができる方であれば、どなたでもご利用いただけます。

現在の利用登録者は65名で、年齢は80代の方が中心ですが、90代の方も20名近くおられますよ。
長い方では10年近く通われていて、体の状態もほとんど変わることなく元気に過ごされています。

Tさん

それはすごいですね!

職員さんは4名と伺いましたが、どのような体制で勤務されていますか?

Yさん

理学療法士が1名、介護職が3名の、合わせて4名でやっています。
土日がお休みなので、月曜から金曜までは全員が出勤し、基本的に4人体制で運営しています。

「まずは職員が元気じゃないと、利用者さんを元気にできない」

そんな考えのもと、チームワークをとても大切にしています。

Tさん

半日型のデイサービスというのは、利用者さんにとっては負担も少なくて、ちょうどいい時間ですね。

Yさん

そうですね。ご自宅で過ごす中での気分転換としても、半日くらいがちょうどいいのかもしれません。

では実際に、どんなマシンがあるのか、ご案内しますね。

一人ひとりに合わせたプログラムで健康維持

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Tさん

いろいろなマシンがあるんですね〜!

利用者さんは、どのような流れで運動されているんですか?

Yさん

まずは軽く準備運動をして、そのあとに個別のマシントレーニング、最後にストレッチという流れです。

椅子に座ってできる足の筋トレや、独自に開発した「イーライフボール」を使った動きも取り入れて、
からだ全体をしっかり動かせるよう工夫しています。

Tさん

運動プログラムは、利用者さんごとに違うんですか?

Yさん

大きな流れは同じですが、体の状態は一人ひとり違うので、マシンの内容や負荷、運動する時間はその方に合わせて調整しています。

通う回数も、週3回の方もいれば、週1回の方もおられますよ。

基本は運動が目的ですが、休憩時間には、脳トレや塗り絵をしたり、利用者さん同士でおしゃべりを楽しんだりと、
いつも和気あいあいとした雰囲気ですね。

季節によっては紅葉を見に行ったり、桜の時期に花見に出かけたりすることもあります。

Tさん

見ていると、皆さん結構しっかりと運動されていますね。

こうした運動の成果や体の変化は、どのように確認されているんですか?

Yさん

3カ月に1回、身体機能の測定を行っています。専用の機器を使うんですが、ベルトをつけて歩くだけで、
バランスや推進力、リズムなどが分かるんです。
結果はグラフにして、「今はこんな状態ですよ」と、利用者さんにも見える形にして分かりやすくお伝えしています。

それとは別に、専用の健康手帳もお渡ししていて、来所時の血圧や体温、脈拍を記録しています。
自宅で測った数値を書いてこられる方もおられますよ。

image_04Tさんも実際にマシンを体験。「しっかり負荷があって、足腰の運動になりますね」

image_05利用者さんにお渡ししている専用の健康手帳と、定期的に刊行される早稲田イーライフの機関誌。

要介護の方も認知症の方も「いつまでも元気で自分の家で」

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Tさん

利用者さんは、どのようなきっかけでこちらの利用を始められるのでしょうか。

「元気な人が、自分から運動しに来る場所」というイメージですが、実際のところはどうですか?

Yさん

きっかけは、ご家族や周りの方に勧められて、という場合が多いですね。

最初は「私は運動なんて…」と消極的な方もおられますが、
体験利用をしてみて、「やってみたら良かったから、行ってみようかな」と始められる方が多い印象です。

通ううちに、「楽しいから来ている」「やりたいから来ている」という前向きな気持ちに変わっていく様子が感じられます。

Tさん

認知症のある方も利用されていますか?

Yさん

はい、いらっしゃいます。
理解が難しい方には、ジェスチャーを交えたり、1対1で説明したりと、その方に合わせた関わり方をしています。

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Tさん

認知症のある方が、こうして通いながら自宅での生活を続けられているのは、すごくいい形だなと感じます。

人と関わることや、運動・リハビリを続けることが、認知症の進行をゆるやかにすることにもつながりそうですよね。

Yさん

「いつまでも自分の家で暮らしたい」という思いを強く持つ方が多く、
そのために「できるだけ今の状態を保ちたい」という気持ちで、日々取り組んでおられるのだと思います。

Tさん

要介護・要支援・認知症の方が一緒に過ごされている中で、利用者さん同士のトラブルなどはありますか?

Yさん

人それぞれ、その日の体調や気分もありますので、トラブルもゼロではありません。
その際は職員が間に入ってお話をしたり、フォローをさせてもらいます。

ただ、利用者さんの多くが認知症の方に丁寧に接してくださるので、大きなトラブルは少ないと感じています。

Tさん

利用者さん同士で、自然と支え合いが生まれているんですね。

Yさん

そうですね。
「自分もいずれはそうなるかもしれない」「今は大丈夫でも、この先は分からない」と、
自分のこととして受け止めてくださっている方が多く、その点はとても理解していただいていると感じます。

Tさん

皆さんの表情が本当に生き生きしていていいですね。
ここは、利用者さんにとって楽しみもあって、元気でいられる場所なんだなと感じました。

Yさん

そうですね。
「いつまでも元気で、在宅で生活できるように」という思いは、私たちにとっても共通の願いです。


見学を終えて ― グループホーム北陽 Tさんの感想

Tさん

早稲田イーライフさんを初めて見学させてもらいましたが、利用者さんがとても意欲的に取り組んでおられる姿が印象的でした。
「何となく来ている」という雰囲気はなく、一人ひとりが目的を持ってここに来ておられると感じました。

こうした施設が増えて、健康寿命が延び、自宅で過ごせる時間が長くなるのは、本当にいいことだと思います。

私自身、今回の見学を通して、このような取り組みが行われていることを初めて知ることができました。
ぜひ、多くの方に知ってもらいたいですね。

 

次回は、早稲田イーライフ出雲のYさんが、グループホーム北陽に訪問します!