VOL.10『グループホーム北陽』のいいとこ発見!
『早稲田イーライフ出雲』の管理者であるYさんが、『グループホーム北陽』を訪問し、新たな魅力を発見します!


『グループホーム北陽』ってどんなところ?

出雲市にある「グループホーム北陽」は、認知症のある方が共同生活を送る地域密着型の施設です。
定員18名の家庭的な環境の中で、一人ひとりの生活リズムやこれまでの暮らしを尊重しながら、その人らしく安心して過ごせる毎日を支えています。
「利用者さんの笑顔をどうやって生み出すか」を大切に、制限ではなく理解と関わりを重視したケアを実践。地域との交流にも力を入れ、施設を越えた“みんなの居場所”を目指しています。
今回、グループホーム北陽を訪ねたのは、「早稲田イーライフ出雲」の管理者Yさん。
日頃から高齢者の支援に関わる立場として、グループホーム北陽の取り組みについてお話を伺いました。


「ここがみんなの居場所になるように」という思いを込めて
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グループホームとして、北陽さんが大切にしていることは何ですか? |
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ここを開所する時、「利用者さんにとっても、職員にとっても、地域の方にとっても、 その中で常に意識しているのは「利用者さんをどうやって笑顔にするか」ということです。 |
利用者さんがそれぞれのペースで過ごすホール。みんなで体操を楽しむ時間も取り入れられています。
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皆さんホールに集まっておられて、アットホームな雰囲気ですね。 普段はどんな一日を過ごされているんですか? |
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「この時間はこれをする」という決まりは特になくて、一人ひとりに合わせた過ごし方を大切にしています。 個室もありますが、お部屋で一人で過ごしていると不安や困りごとが出てくることもあるので、 その輪の中に私たちも入って、何気ない出来事を一緒に喜んだり、 |
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同じ目線で一緒に楽しむことって大切ですよね。 でも一方で、会話のキャッチボールが難しいと感じる場面などはありませんか? |
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時々はありますよ。 「何に困っておられるのか?」「なににつまづいているのか?」「どんな気持ちなのか?」「なぜなのか?」などを考えながらその方の背景を丁寧に探り対応することで、症状を和らげることができます。 同じ話を繰り返される場合も、毎回しっかり耳を傾けると、最後には安心した表情を見せてくださるんです。 ※BPSDとは、認知症に伴う行動・心理的な周辺症状のこと。 |
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なるほど〜。 そうした考え方は、他の職員さんにも共有されているんですか? |
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私はスタッフに「掃除や洗い物、洗濯と言った業務も大切だけれど、まずは利用者と関わること、知ること、見ること、一緒に過ごさせていただく時間を1番大切にしましょう」と声掛けしています。 利用者さんとしっかり向き合い、話をすることが私たちの一番の仕事だと思っています。 |

一人ひとりに合わせた対応で、安心して暮らせる環境づくりを
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利用者さんが安心して生活できるように、工夫されていることはありますか? |
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例えば、トイレの場所が分からずに歩き回ってしまう方には、 ただ共同生活なので、それがその方には目印になっても、別の方には障害物に見えてしまうこともあります。 「誰かにとっての良い工夫」が「別の誰かの危険」にならないよう、その都度考え、調整しています。 |
部屋からトイレまで迷わず移動できるよう、床には導線を示すテープが貼られています。
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いろんな方の見え方を考えながら対応されているんですね。 利用者さんと日々関わる中で、心がけていることはありますか? |
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言葉だけでは伝わらないこともあるので、触れながら話したり、立ち居振る舞いなど、 あと、できるだけ否定しないことですね。 |
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職員さん側の受け止め方も、とても大事なんですね。 |
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例えば、ある方が歯磨きのあとに、歯ブラシで髪をとかそうとされたことがありました。 驚くような行動があっても、「何をしているんですか!!」と否定するのではなく、 |

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何でもプラスに考える。難しいけれど大切な視点ですね。 現場で感じておられる課題はありますか? |
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やはり、職員一人ひとりが知識をきちんと身につけ、認知症への理解をさらに深めていくことだと思います。 私は利用者さんに希望があれば、100%は難しくてもできるだけ叶えてあげたいんです。 |
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本当に、利用者さんの気持ちを大切にされているんですね。 |
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認知症になることに対して、「嫌だ」「怖い」というイメージは、まだまだ強いと思います。 でも、認知症になっても、その人らしさが失われるわけではありません。 そのことをきちんと伝えていきたいという思いから、学生さんや地域の方に向けた発信活動も続けています。 |
開かれた“みんなの居場所”で家族のように過ごす日々

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地域との関わりもあるんですね。 |
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はい。地域の皆さんには、本当にたくさん力を貸していただいています。 北陵高校や県立大学の学生さんとも交流があり、北陵高校ではインターアクトクラブの生徒さんが、 その他、認知症カフェや認知症サポート養成講座、認知症勉強会、介護基礎的講座なども働き掛け積極的に地域交流を深めています。 |
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利用者さんにとっても、いい刺激や交流になりますね。 |
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そうですね。 |
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今回見学させてもらって、皆さんがまるで家族のように暮らしているような印象を受けました。 日々さまざまな出来事がある中で、その都度、臨機応変に向き合いながら、
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ここは認知症の方のための施設ではありますが、実は「認知症かどうか」ということは、あまり関係ありません。 「家族みたいですね」と言っていただくとすごくうれしいです。 |
廊下の一角には、利用者さんが落ち着いて過ごせる場所として置かれた椅子が。隣の植物も、利用者さんたちが日々大切に育てています。
見学を終えて ― 早稲田イーライフ出雲 Yさんの感想
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利用者さん一人ひとりと真剣に、誠実に向き合っておられる姿が伝わってきて、その熱量に感動しました。 認知症の度合いは違っても、大切にすべき基本は同じ。制限するのではなく、 |
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