出雲市立第二中学校にて介護の基礎的講座を実施しました
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和6年11月19日(火)に出雲市立第二中学校の3年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、福祉についての話や高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。
高齢者疑似体験の内容
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使用することや、介助者に体を支えられることなどを通し、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。
2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなることや物が黄色く見えるようになることが体験できるゴーグルを着用し、色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを
学びました。
生徒の反応
・高齢者は立つとき、杖に体重をのせてゆっくり立ち上がり、座るときは、椅子を確認してからゆっくり座っていることが
分かりました。
・街中にある表示は高齢者が見やすいように工夫されていることが分かりました。
・財布の中が暗くて見えにくく、小銭が何円なのかも分かりにくかったです。また、お金を掴むのが難しく、買い物だけでも
大変だと分かりました。
・高齢者の生活を体験したことで、周りが思っている以上に不安でつらくて、生活しづらいことが分かりました。体験して
いく中で、最も重要なのは周りの人たちの支えだと気づきました。
・おじいちゃん、おばあちゃんに接するときに、相手の立場を考えて手助けをすることを心がけたいです。介護はその人の
できないことを補ったり、その人の人生をより良いものにするサポートをするお手伝いだということを知って、介護に
対する考え方が変わりました。