出雲市立第三中学校にて介護の基礎的講座を実施しました
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和6年9月10日(火)、9月12日(木)に出雲市立第三中学校の2年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、福祉についての話や高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。
高齢者疑似体験の内容
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使用することや、介助者に体を支えられることなどを通し、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。
2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなることや物が黄色く見えるようになることが体験できるゴーグルを着用し、色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを
学びました。
生徒の反応
・福祉の仕事は意外と身近な存在で、先生がとても楽しそうに話していて、とても楽しくて良い仕事なのだと感じることが
できました。福祉に興味を持ったので自分からも調べてみたいです。
・目が悪かったり、声が聞こえにくかったり、物がさわりにくかったり、少しの移動も時間がかかって難しかったり、普段
普通にできていることが普通にできなくてびっくりしました。
・介護の仕事では、できることは自分で行い、できないことを補ってあげることが大切だと分かりました。
・僕はおじいさんやおばあさんを見かけてもあまり声をかけることができなかったけど、先生の話を聞いてみると、自分たち
でもおじいさんやおばあさんを助けることができるのではないかと思いました。
・高齢者のために町の中では信号や表示板の色など様々な工夫がされていることを知りました。