出雲市立第二中学校にて介護の基礎的講座を実施しました!
高齢者の身体の特徴や介護の仕事に対する理解を深めるとともに、「福祉の心」を育むことを目的に「中学生向け介護の基礎的講座」を実施しています。
令和7年11月14日(金)に出雲市立第二中学校の3年生を対象に、介護の基礎的講座を実施しました。
出雲市内の福祉施設職員が講師となり、福祉についての話や、高齢者疑似体験キットを身に着けた高齢者疑似体験を行いました。

【高齢者疑似体験の内容】
1.立ち座りのコーナー
肘や膝の関節を固定し、背が曲がった状態で椅子からの立ち座りを体験しました。
杖を使用することや、介助者に体を支えられることなどを通し、どのようにしたら立ち座りしやすいのかを学びました。

2.文字を見る・書くコーナー
視野が狭くなることや物が黄色く見えるようになることが体験できるゴーグルを着用し、色の違う標識などを見る体験を
しました。色によって見え方が違うことや、見え方は人それぞれであることを学びました。
3.買い物コーナー
ゴーグルを着用し、両手に軍手をした状態で財布から小銭を出し入れすることを体験しました。
物が見えにくくなったり指の感覚が鈍くなったりすると買い物などの日常的な動作にも時間がかかるようになることを学びました。

4.移動中の介助体験の様子
体験キットを装着したまま、3つの体験コーナーを回りました。
他の人とぶつからないように配慮して、声かけやサポートを行いました。他の人のサポートの大切さやありがたみを学びました。

生徒の反応
・この体験を通して前より、高齢の方の気持ちが分かったので、表面的なところだけではなく、細かいところまでサポートをして、自分が感じたことを思い出して、高齢の方
にできるだけ寄り添いたい。
・今までは年をとるとできないことも多くなって大変だというイメージがあったけど、年をとるだけ経験も多くなり、危険予知能力も高くなるということを学び、年をとるこ
とは悪いことばかりではないと、自分の考えが少し変わった。また、年をとっても心は変わらないということに納得した。
・高齢者の方が大変そうだから全てやってあげるのではなく、できるところは自力でしてもらい、できないところをさりげなく補う姿勢、高齢者の方の意思を尊重し、最期ま
でその方を輝かせる脇役に徹する姿勢が大切である事を知り、代わりにしてあげることだけが介護の仕事ではないことを学んだ。
ご協力いただいた施設
・介護サービス さくら


