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訪問介護にやりがいを見つけて

Mさんは平田の出身。3人姉妹の真ん中。
実家暮らしで、小学校2年生を頭に3人の子育て中。
子育ては両親や祖父母に手伝ってもらい、介護職をしている。

介護福祉士を目指すきっかけは、Mさんのご両親が共働きで祖父母に育てられたからだそうだ。

岡山の短大に進学したMさん。
周りには幼児教育を目指す人が多く、みんなと一緒もいやだなあと思っていたそう。
育ててもらった祖父母のことも思い描いて、介護福祉士を目指す事に決めた。

現在のヘルパーステーションで訪問介護を始めて4年目。
ヘルパーステーションすずらんは、14人の介護士が在籍して、Mさんはサービス提供責任者だ。

会話のテンポがよく、明るく素敵な女性。
職員は30代~40代の女性達。
介護施設とヘルパーステーションの違いを教えてもらった。

『介護施設では、さまざまな介助のお仕事をします。学校を卒業したときは、介護施設で沢山のことを学ぶことが大切です。
ヘルパーステーションは訪問介護なので、一対一の対応となります。一人一人状況も違うので、スキルが必要。
たとえ30分の介護でも、100%一人に対応するので、充実感やりがいを感じます。

また、介護施設では、その職場だけで、あまり一般職員は他施設とのかかわりは少ないが、ヘルパー事業所は、交流が多くあって、つながりが広がっていきます。』

今朝の新聞記事に、男性は自宅介護(妻に介護してもらう)を希望する人が多く、女性は自宅介護と施設入所希望が半々であると掲載されていた。
また、金銭的な問題もあり、自宅介護を望む方や独居老人などが多くいらっしゃるという。
病院に入院した高齢者、退院するにあたって、この先どうすればよいのかわからない方が多くいらっしゃると、Mさんはいう。

選択肢はさまざまあるのだが、その人にあったケアプランを作るのが、ケアマネジャーのお仕事。 介護をされる側の本人も、ご家族もあまりよくわからない場合が多いらしい。

もっと、こんなときはどうするか、ご家族・病院関係者・福祉関係者ともに連携し情報を届ける必要性があると、Mさんは話してくれた。

訪問介護はどのようなお仕事?

訪問介護は生活介護(食事の用意、掃除などの家事をする) 、身体介護(食事や排泄、風呂など、一日に何回も通うこともある) とがあり、本人やご家族が望むことを介助するのだそうだ。
寝たきりの方・言葉がしゃべれない方もいらっしゃる。
一番大切なことは、本人・家族との信頼関係だ。

コミュニケーションをとるために、一番大切なことは 人の話をとにかくよく聞くことだそうだ。
聞いてあげることで、自分のことをわかってもらえたと、信頼関係を築けるのだという。
これは介護のお仕事だけでなく、あらゆるお仕事、また家族でも大切なことと気付かされる。

Mさんが、このお仕事にやりがいを感じていることがよくわかった。
きらきらした目で、テンポよく話す言葉に自信がみなぎっている。

Mさん、あまりない苗字ですねときくと、なんでも全国で400軒程度だそう。
お母さんは看護師さん、お父さんはトライアスロンに打ち込んで、若いときから各地の大会に出場し、家族で応援にいったそうだ。
そして、早期退職して現在は、指導者として現役なのだそうだ。

85歳おばあちゃんは認知症がはじまり、物がなくなった、盗られたと、必ず、母か自分が犯人だと騒ぐのだそうだ。こんな時、母に変わってMさんが反論するそうだ。 
実際、自分の自宅では、介護はできないという。
お仕事だからできるのだそうだ。

まだ若い30歳。切り替えも上手。

子供達を家族にまかせて、一人で行動する。
以前はライブにはまって、追っかけをしたことも。 ライブ友達もたくさんいたそうだ。

今は、研修会にはまっているという。
医師、看護師、介護士など医療関係者が集まる、研修会。
最近は知り合いの医者などから、こんな研修会があるけれど来ないかと、声がかかるそうだ。
他職種の人たちとのつながりができて、とっても楽しく、充実しとても勉強になる。

何でも、前向きなお母さん。
子供達もきっとたくましく育つでしょうね。
Mさんのような方が訪問介護に来てくださったら、本当に安心して信頼されることでしょう。

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