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現在、養護(盲)老人ホームかんなび園で働く内田愛子さん。
実はこちらに勤務する以前は、製造業で働いていたという。
20代前半で全くの異業種から転身、介護の世界へ飛び込む決意をした内田さん。

人の役に立ち喜ばれる仕事がしたい、新たな挑戦を決意

「以前の職場や仕事内容に不満はありませんでしたが、契約社員だったこともあり“本当に自分がしたいことは何か?”と、転職を考えるようになりました。
どうせ転職するなら中途半端には変えたくない、長く働ける仕事にしよう!と情報収集を始めました。」

求人情報を見ても、なかなかピンとくる仕事が見つからなかったという内田さん。
なぜ“介護の仕事”が浮かんだのでしょうか?

「高校卒業後から社会人になり、当時一人暮らしをしていた私は“自分で生活すること”の大変さを日々感じていました。
日頃から、自分より長く社会で生きてこられた人生の先輩方に対して尊敬の気持ちがありました。
ある時、社会福祉協議会の方にお世話になることがありまして、相談した職員の方がとても丁寧に対応してくださいました。
不安だった気持ちがほぐれて、心を救われたという事がありました。
そんな経験から、困った人の手助けができる存在に憧れ、人の役に立って喜ばれる仕事っていいな~と思っていました。

色々と新たな仕事を模索する中で、自分にできることとして“介護の仕事”を考えるようになりました。
まわりから“介護は大変じゃない?”という心配する声もあり、1年くらいはとにかくいろんな事を考えて悩みましたね。」

情報収集をするうちに、就職相談会や施設の職場見学へ行くなど行動を始めた内田さん。

「だいぶ悩みましたが、考えているだけじゃ進まない!と、相談会や施設見学に行きました。
実際現場を見学し、改めてやりがいのある仕事だなと魅力を感じました。
その時に職員さんが言われた“介護の仕事は人生勉強ですわ”という言葉が心に響いて、自分も仕事を通して学ばせてもらいたい!自分自身も成長したい!と介護の仕事をしたい気持ちが強くなりました。」

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挑戦するなら今しかない!未経験だったからこそしっかり学ぶと決意

「働くからには資格を取って長く働きたい」と思った内田さんは、23歳でトリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校(以下トリニティカレッジ)に入学を決意します。

「しっかり知識を身につけて就職したかったので、2年間専門学校で学ぶことを決めました。
期間の長さや経済面なども悩みましたが、色々な支援制度が活用できるとわかりました。
長い目で考えて、この2年は自己投資になる貴重な経験になるんじゃないか?と思い切ってチャレンジしました!
葛藤はありましたが、一度決めたら突き進むタイプなので、最初は心配していた友人も応援してくれて、家族は何も言わず私の決断を見守ってくれました。

トリニティカレッジでは介護に関する色々な知識を学ぶことができました。訪問介護やデイサービスなど介護施設での実習もありました。

受け持った利用者さんの介護計画についても、職員さんやトリニティカレッジの先生にサポートをしていただきながら取り組みました。
私は文章を書くことが得意ではなかったので、毎日提出する介護記録の日誌に奮闘しながら頑張ったことも強く思い出に残っています。

大変な事もありましたが、その度に “なんで介護福祉士になりたいのか?”を思い出しながら自分に言い聞かせて、
初心を忘れないようにすることでモチベーションを保っていましたね!

長いようであっという間の2年間でした。
実技などの試験を経て、無事介護福祉士の資格を取得しました。
友達の応援や支えもあり何とか頑張りました。
トリニティカレッジには、高校卒業後の方から60代の方など幅広い年代の人が通われていました。
年齢も背景も様々ですが、介護福祉士を目指す仲間として一緒に勉強しました。
同じ目標を持つ、いろいろな年代の仲間と過ごした学生期間は、自分にとってとても貴重な経験になりました。」

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大切な生活の場を守る仕事にやりがいと誇りを感じている

卒業後、25歳で社会福祉法人島根ライトハウスへ就職、現在の勤務先である養護(盲)老人ホームかんなび園へ配属が決まりました。

「実習で基本的な仕事は学んでいたので、働き始めて大きなギャップはありませんでした。
最初は不安もありましたが、プリセプター制度といって先輩職員がマンツーマンで指導してくださる制度があり安心しました。
わからないことは聞きながら覚えることができましたし、定期的にある面談で相談もでき大変助かりました。

かんなび園には、視覚や聴覚に障がいのある利用者さんが入所されています。
目が見えない、耳が聞こえない、そのどちらもという方、利用者さんそれぞれに身体状態が違います。
その方に合った支援や伝え方ができるように、まずは話を聞き受け止める事と、相手の立場になって考え、できる限り気持ちに寄り添う接し方を心がけています。

会話でのコミュニケーションが難しい場面もありますが、利用者さんからの「ありがとう」や「助かったわ」という言葉は一番嬉しいですね。
利用者さんにとって365日毎日過ごす施設が生活の場です。
お一人おひとりの大切な時間、その尊い生活を守るという仕事に携わり、やりがいと誇りを感じています。」

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安心して子育てと仕事の両立ができる支援体制に感謝しています

2児の子育て中という内田さん。昨年5月に第2子を出産、現在は育児休暇中で今年5月に復帰する予定です。

「妊娠や出産後の復帰、子育てをしながら勤務できるか不安でしたが、妊娠中には負担のかかる業務を職員皆さんがカバーしてくださったり、利用者さんが温かい言葉を掛けてくださったり、安心して働くことが出来ました。

現在、上の子は2歳で、その時も育児休暇を取得し1年後に復帰しました。
産前産後の休暇や支援金、時短勤務制など福利厚生がしっかりしていて、育児休暇取得率は100%です。
支援が整った環境と理解ある職員の皆さんに支えていただき、元気に出産し働き続けることができています。
不安なく続けられることに感謝しかありません!とても働きやすい職場だと感じています。」

一人ひとりに寄り添える介護福祉士を目指します

「転職を決めて、介護の道に進んで良かったと思っています!
あの時迷ってやめていたら、絶対後悔していましたね。
やらないで後悔よりは、やって後悔する方が良いと思いました。  

未経験だから困難だったということはなくて、未経験だったから勉強しようと思えました。
ぜひ、今少しでも介護の世界に興味を持つ方がおられたら、まずは自分で調べてみること、一歩行動を起こしてみることをお勧めします。

忙しく働いていると日々の仕事に追われてしまいますが、こうやって育児休暇で介護の現場から離れ、当時を振り返ることで初心を思い出し、仕事に対する気持ちがより強くなりました!
今、安心して子育てに専念できているのは、職場の皆さんの支えがあってなので、本当に感謝しています。
これからは、自分もチームの支えとして働けるようにしっかり頑張りたいと思います。
まだまだ経験が浅く、時には落ち込むこともありますが、先輩方のように忙しい時も利用者さんの声を聞き、一人ひとりに寄り添い柔軟な対応ができる介護福祉士を目指したいです。」

葛藤を乗り越え目標に向かい「本当に自分がしたいこと」を見つけ、介護福祉士の夢を叶えた内田さん。
ライフワークバランスを大事に、改めて初心を振り返り、仕事復帰を待ち望む笑顔が眩しかったです。

■関連リンク

社会福祉法人 島根ライトハウス